2014年6月4日水曜日

Princeのジャズ・アルバム「N・E・W・S」

先日、ある方と話している中でプリンスの話題になり、彼のジャズ的なアプローチのアルバムとして「The Rainbow Children」と「N・E・W・S」と言う2枚の作品を出している中で、この「N・E・W・S」と言うアルバムがあまり知られていないけど、密かに凄い!という話になったので、こちらでもご紹介しておきます。




このアルバムは2003年リリースのアルバム。クレジットを見ると「recorded at Paisley Park on Feb 6th」と、いったい何年の録音じゃ!と突っ込みたくなりますが(苦笑)、更には(P)クレジットが無いあたりも音楽業界関係者からするとちょっと???トレイ下の(C)は2002なのに、ジャケットでは(C)2003と突っ込みどころ満載です(笑)。一般的には2003年録音と言われていますが、まぁそれはさておき。

何が凄いかって、
・全編インストゥルメンタルで2月6日の一日で録音!つまりほぼ一発録音!
・全曲がピッタリ14分という長さ!
・ヒス・ノイズがかなり聴こえてくるあたり恐らくアナログ・マルチでの録音!(つまり、今どきの録音のようにミスしても簡単に直せないということです)
・演奏が超人的に素晴らしい、2曲目の<EAST>とかもの凄い複雑なリズムです!

上記の条件を全て満たして録音するという作業は実に至難の業。本当に、制作者側からすると、一体どうやってこんな凄いアルバムを作ったのか?と言いたくなるような作品なのです。プリンスのことだから、この1曲14分という長さにもなにか意味が込められているような気がします。

こんな事実関係を意識して聴いてみると、またこの作品の素晴らしさを改めて認識できるかもしれません。アルバムお持ちの方は是非聴いてみてください!

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