2022年2月1日火曜日

T5Jazz Records 9周年

2月1日は創業記念日、T5Jazz Records 9周年!


2013年2月1日に会社を登記して以来、これまで19作品をリリースすることが出来ました。これまでT5Jazz Recordsの作品を聴いてくださったお客さま、そして一緒に作品をつくり、リリースしてくれたアーティストの皆さま、スタッフやメディアの皆さま、すべての皆さまに感謝。本当にありがとうございます。


3年前の6周年の時にも書きましたが、レコ協(一般社団法人 日本レコード協会)の数字を見る限り、音楽業界を取り巻く状況は変わらず悪化の一途、ピーク時の1998年に6,000億を超える音楽ソフトの売上げは下降の一途から少しだけ戻した2018年の約2,400億円からまた下り坂を辿り、2020年は遂に2千億円を切って1,944億円。売上げの多くを占めていたCDは1,500億円をとっくに切って2020年は1,232億円です。

一方でデジタルの売上げは着うた全盛だった2008-9年の900億円をピークに2013年には半減、その後サブスクリプションのお陰で戻ってきていますが、2020年の数字で約783億円。2021年の数字は未だ出ていないものの、1月〜9月の対前年比で127%なので、恐らくピーク時の900億円を超えてきそうな勢いではあります。

が、フィジカルとデジタルの売上げを全て合わせて音楽ソフト全体で2018年に約3,000億円あった売上げは2020年で約2700億円、2021年は更に落ち込んでいます。そしてCDとデジタルが逆転する日も近いかもしれません。


そんな感じで数字的には暗い話が多い音楽業界ですが、他の業界同様、デジタル技術の進化による音楽の楽しみ方の多様化は大きく進んでいます。特にアメリカではスマート・スピーカーのような機器で音楽をラジオのように流して聴くスタイルが大きく発展。日本ではラジオで流れても著作権使用料(作家印税)が支払われるだけでレコーディング・アーティストへの直接的な売上げ貢献は無いのですが、デジタル配信の場合はストリーム単位で再生回数がキチンと計算されて売上げとして入ってきます。一再生あたり0.1円とか本当に微々たる売上げだったりしますが、そのうち自動車のラジオなんかもオンラインになったり、店舗のBGMもデジタル化することで、想像を超える売上げが期待できるかもしれません。


音楽とりわけジャズを愛する皆さまと、新しい一年も乗り越えて記念すべき10周年を迎えたいものです。コロナ禍で暗中模索の中スタートした「横浜ワイン会」ポッドキャストも引き続き頑張っていきます。Twitterのスペースというclubhouseのような参加型オンライン・ライヴ・トークも毎週金曜にやっていきます。今後ともT5Jazz Recordsを宜しくお願いいたします。