2023年3月20日月曜日

アース接続の重要性

最近仮想アースみたいなものが流行りのようですが、皆さんのご自宅のオーディオ関係はアース接続されていますか?ここ最近、改めてアース接続の重要性を身に染みて感じたので、その顛末をご紹介いたします。


アナログ盤をハイレゾ・データ化するお話は、こちらのページでもご紹介していますが、少し前に個人的にアナログ・レコード・プレーヤーを三十数年ぶりに新調しまして、新しい環境でまたアナログ盤からパソコンに録音を再開しました。以下がその簡単な接続図。

Audioと書いてあるレコード・プレーヤーの絵の部分は実際はフォノイコ、そしてアンプが繋がっています。そこからAudio Interfaceを介してUSBでコンピューターに接続されています。レコード・プレーヤー、コンピューター(以下iMac)はそれぞれアース接続されています。


そして図の下の部分にあるように、iMacの部分をノートパソコン (MacBook Air/M1、以下MBA)に変えようとしたのです(他は同じ)。というのも、iMacでこれを始めてしまうと、録音中はどうしても録音に影響を与えないためにコンピューター操作が出来なくなってしまいます。いろいろな作業が止まってしまうし、大画面に慣れてしまうとなかなかノートパソコンで作業するのは億劫。そこで、MBAで録音させればいいじゃないかという発想でした。

ところがここで大問題が発生しました!

録音しようとしたところ、ブーンというハムノイズのような音が小さく聞こえます。何だこれは!?基本これまでと構成は変わらない、変わるとしたらMBAの部分です。

1.最初はMBAの不具合を疑いました。

そこでアップグレードしていなかったmacOSを最新版にアップデート。しかし状況は変わりませんでした。

2.次に疑ったのがAudio I/FとMBAの間に繋いだUSBハブ。

MacBook Air/M1はUSB-Cしか端子を持っていないので、Audio I/Fから繋ぐにはUSB-CとUSB-Aの変換が必要なのでUSBハブを間に挟んでいたのです。しかし別のUSBハブを繋いでみても何も変わらなかったので、これは違うという判断になりました。

3.最後に疑ったのはMBAのアースです。

iMacとの環境的な大きな違いと言えばアース接続しているか否かです。かと言ってMBAはUSB給電する仕様で、アース線の付いた電源ケーブルなど存在しません。

まず、普通にUSB接続で電源アダプタを介して、アース接続されたタップにiMacと同じように繋いでみました。これは何も変化なしでした。USBの電源アダプタにはアースらしきものは何も無いのでこれは元々望み薄でした。

そこでネットでUSB端子の仕様を調べ、USBのアース・ケーブルみたいなものを調べ始めました。意外といろいろ出てきますが、どれもオーディオ・グレードで相当高い。1万円くらいからのスタートって感じです。オーディオ好きの方がアースで悩む人は結構多いんでしょうね。USBの仕様を調べるとGND(アース)もちゃんと仕様に含まれているようなので、やはりUSBでアースすることは可能なんだと実感し始めました。しかしそのためのケーブルをどうするかが問題です。自作とかもあるようですが、それは最後の手段にしておきたい、、、、

Apple Careにも入っているので相談してみました。が、MBAの仕様的にはアースの不要なタイプなので、アース関係の情報は無いというツレナイ回答。まぁ、こんなマニアックな悩みはそうそう問合せも無いのでしょう(爆)。

一人で悩んで迷宮に入ってしまうと困るので、いつもの【横浜ワイン会】ポッドキャスト仲間の大矢さん、斉藤さんにもメッセージで相談してみました。

すると大矢さんから「とりあえず小指で試してみたら?人間アース.... (^^;」と冗談なんだか本気なんだかわからない返事が.... しかし「とりあえず何か繋いでみれば?」というので、電源は繋いでみたけどダメだったものの、他に何か繋げられるかなぁ?と考えたところ思いついたのが、アース接続されているiMacにUSB接続すること。



これが見事に大正解で、キレイにノイズが消え去りました!(VIVA! 横浜ワイン会 (笑))

ノートパソコンもキチンとアースしないとダメだという事ですね。でもこれは近くにiMacがあるから出来た芸当で外出時は難しい。アース付きUSB電源アダプタが欲しいなぁと思ってしまいました。そもそも外でアース付きコンセントなんて見つけるのも難しいか、、、、 (^^;


2023年3月8日水曜日

T5Jazz Records 10周年と音楽業界を取り巻く状況

去る2月1日に無事にT5Jazz Records 創立10周年を迎えました。今更ながらこれまでT5Jazz Recordsの作品を聴いてくださったお客さま、そして一緒に作品をつくり、リリースしてくれたアーティストの皆さま、スタッフやメディアの皆さま、すべての皆さまに感謝。本当にありがとうございます。

昨日、日本レコード協会から昨年の実績数字が発表されました。CDに関しては金額ベースで1,298億円、対前年比105%とここ10年では初の対前年プラスの数字。音楽配信に関してもストリーミングが928億円、対前年比125%、ダウンロードも加えたデジタル全体では初の1,000億円超え(かつてガラケー時代の着うたでは2009年に909億円がピーク)と、音楽ソフト全体では2018年以来の3,000億円超えとなったそうです。




昨今はもはやCDを聴くためのオーディオ機器が自宅にないという方も多いようですが、どのくらいの方が何で聴いているのか、久々にアンケート調査でもしたいところですね。10年前にこちらのHPで行った調査結果はこんな感じでした → 音楽を何で聴きますか?アンケート結果

当時上位だった車やパソコンの大半にはもはやCDプレイヤーに相当する機器が付いていないので、かなりランキングは入れ替わるんじゃないかと思っています。

聴き方が多様化する中で、どのメディアで音楽を楽しむかはそれぞれの人のスタイルで変わってきていいと思います。音楽を楽しむ皆さんが、それぞれ自分にとって、今一番便利で、且つできる範囲で良い音で聴けるメディアが一番ですよね。


さてT5Jazz Recordsでは、次の作品制作に取り掛かっています。夏を目標に進行していければと考えております。どうぞお楽しみに!


2022年11月28日月曜日

Michael Jackson / Thriller (2022 Mobile Fidelity SA-CD) 聴き比べ

 久しぶりに新譜のSA-CD (Super Audio CD)を買いました(正確には旧譜の再発ですが)。マイケル・ジャクソンの「スリラー」のMobile Fidelityによるリマスター盤SA-CD (Hybrid)。

今さらSA-CDかよ!ってのもありつつ、「スリラー」のレコードやCDなんて、死ぬほど持ってるのに(笑)。シングルレイヤーのSA-CDだって持っています(写真中段右)。写真の他にも2001年リマスターSpecial Editionの国内盤と輸入盤とか、もう数え切れませんww


今回の興味は、オーディオ・マニアの間では大変評判の良いMobile Fidelity (以下MoFi)によるSA-CDだから。昔のSA-CDとどこまで違うのかという大変マニアックな興味が、、、、

まず最初に今回のSA-CDを聴いてみた感想、「あれ?こんな大人しい音だったっけ?」ここから聴き比べが始まりました。

初期のリマスター前のCDだけ見当たらなかったので、古い3作品を引っ張り出して今回の新しいSA-CDと聴き比べました。

・1982年 LP (Picture Disc)
・2000年 SA-CD
・2001年リマスターCD
・2022年 Mobile Fidelity SA-CD

まずピクチャー・ディスクのLPレコード。一般的にはピクチャー・ディスクは音が良くないと言われていますが、いやいや、結構良い音で鳴ってくれるではないですか。発売当初の音なのでリマスター盤のような音圧はありませんが、立体的な音でとても良い音です。

次にリマスターCD、そうそう聴き慣れたこの音。レベルがガンガンに入っていて音圧も凄い。でも久々に聴いたLPの音に比べると立体感が無く、目の前に平坦に張り付いたような音になっています。じっくりと音に向き合って聴くには少し寂しいかも。

そして昔のSA-CD、音の傾向というかマスタリングはおそらく2001年リマスターCDと同じですね。メディアがSA-CDなので、CDに比べてナチュラルで尖った部分や欠けてるのかもしれないところがちゃんと聴こえる感じ。ただリマスターCDに感じた立体感の無さは同じです。

そして今回のMoFi版SA-CD (Hybrid)。こ、これは、完全に昔のアナログ盤(LP)と同じ方向の音で、ちゃんと立体的な音でありながら、リマスターらしいメリハリの効いた音、かつ昔のアナログ盤では再現しきれない細やかさまで再現するDSDの良さを活かしたサウンドになっています。ちなみにCD層も基本的には同じ方向で音作りされていて、CDながらもちゃんと立体的かつレベルもしっかり入った素敵な音で鳴ってくれます。これは素晴らしい、最高の音ですね。

MoFiの「MASTERED FROM THE ORIGINAL ANALOG MASTER TAPES FOR SUPERIOR SOUND」というキャッチコピーは伊達ではありませんでした。MoFiの他のSA-CD作品も買ってみたくなりました。

しかし円安やインフレで5千円を超えるソフトってなかなかですよね... (^^;


そして、こんな音楽やオーディオにまつわるマニアックな話を【横浜ワイン会】と言うポッドキャストで語っています。ホストはT5Jazz Recordsの全てのスタジオ・レコーディングを手掛ける斉藤敬興さん、その斉藤さんやレジェンドとも言えるプロデューサーの笹路正徳さんなどのマネジメントを手掛ける大矢朋広さん、そしてT5Jazz Recordsの清水がメインとなり、時々ゲストを迎えながら酒飲み話的に語っています。よかったら暇潰しに聞いてみてくださいね。きっと楽しいと思います(笑)。

2022年8月26日金曜日

オペラシティ フェスティバル 2022

横濱ジャズプロムナード プレ-イベント「HARBOR NIGHT JAZZ」に続いて、東京オペラシティにてフリーのジャズ・イベント「真夏のJAZZ&吹奏楽フェス」をやってました。オペラシティは3日なのでトータル4日連続💦



初日は中村善郎。サイドマンはベテランの岡部洋一さん(perc)、T5Jazzではお馴染みの菅野浩(sax, harm)。岡部さんのほんわかキャラとキレの鋭いパーカッションに惚れるスタッフも続出。この日はミュージシャン仲間もいっぱい聴きに来てくれていました。


上のフロアからの絵。右に写っているのはシンギングマンという大きな像。いつもは彼が歌っているのですが、この3日間だけは黙っていてもらいましたww



2日目は鈴木央紹GTQ(GuiTar Quartet)、荻原亮(g)、佐藤ハチ恭彦(b)、原大力(ds)と言う安定の4人です。次はこのカルテットで作品つくりたいなぁと思わせる円熟のサウンド。金曜というのも相まって、最も多くのお客さまが立ち止まってステキなサウンドに聴き入っていらっしゃいました。




3日目は高田みち子 w/Landmark Blue <菅野浩(sax), 佐津間純(g)>。この日は残念ながら雨が降ってしまいスタッフが写真を撮れず、いつも横浜ワイン会ポッドキャストでもお馴染みの大矢さんが撮ってくれた写真(Twitter)を拝借。それでも2nd 2曲めまでは演奏できたので良かったですかね〜。コアな常連ファンの方も、いっぱい来場されていました。



そして、このイベントではジャズ系DJによるスペシャルJazz Mixも楽しめました。初日はInterFMでも番組を持っていたニューヨーク出身のJames Catchpole。海外の方に日本のジャズシーンを紹介する https://tokyojazzsite.com と言うサイトを運営しています。




そして2日目、3日目はDJ大塚広子さん。大塚さんのプレイを初めて見たスタッフが惚れてしまうという、ステキなDJを魅せてくれました。上記、James Catchpoleとは一緒にKOL Radioと言うネットラジオ番組も主宰されているようですよ。ぜひ一度聞いてみてくださいね。



ステキな機会を頂いたオペラシティの方にも感謝です。また来年も出来るといいなぁと祈念しつつ、、、、、ご来場いただいた多くの皆さま、ありがとうございました。


2022年8月19日金曜日

横濱ジャズプロムナード2022プレイベント:HARBOR NIGHT JAZZ

小沼ようすけ(g)x高橋陸(b) デュオによる、横濱ジャズプロムナード2022プレイベント「HARBOR NIGHT JAZZ」無事終了。2人の人気を物語るようにチケットは予約完売、満席のお客様に囲まれとても素敵なライヴとなりました。演者は2人しかいないのに、サウンドは超Groovy!!





Photo by 大伴公一(上3枚), T5Jazz Records(下2枚)


コロナ禍でなかなか出来なかったサイン会も久々に実施、通常CDに加え、ハイレゾを収録したUSB、アナログ盤が人気でした。

高橋陸さん、俳優の菅田将暉さんにちょっと似てるんですよね。今後活躍が期待の若手ベーシストです。

2022年8月4日木曜日

中村善郎「ボサノヴァの歴史」Expanded Editionとしてデジタル・リイシュー

日本の誇るボサノヴァの第一人者、中村善郎が全ての音楽ファンに贈る「ボサノヴァの歴史」。

トム・ジョビ ン、ヴィニシウス・ヂ・モライス、そしてジョアン・ジルベルトと言う3人の天才を中心に世界中に広がったボサノヴァの歴史を、マエストロ・中村善郎による本物のボサノヴァと、アニメや映画の吹き替えで人気の声優・斎藤千和によるわかりやすい日本語のナレーションで綴る作品。2014年に発売したこの作品は、アジアを中心に人気を博し、特にデジタル版は世界中で年々再生回数を伸ばしています。そこでこの度、より多くの音楽ファンに楽しんで頂くため、ボーナス・トラックを加えたExpanded Edition、そしてナレーションをカットし音楽のみに特化したSolid Expanded Editionという2つの形態で8月5日に世界同時リリースします。また今回のリリースではApple Digital Masterにも対応、Apple Musicをご利用のユーザーはこれまでに比べ高音質で楽しめる作品となっています。


今やカフェなどいたるところでおしゃれな音楽としてボサノヴァの音楽を耳にする機会はとても多いものの、ボサノヴァの成り立ちや歴史について知っている人は非常に少ない。日本語以外の言語が苦手な日本人にとって、ポルトガル語という言葉の壁も更にそれを助長しているのではないかと考え、T5Jazz Recordsでは中村善郎による本物のボサノヴァ、本物のポルトガル語の歌はそのままに、日本語によるナレーションを付けることで、ボサノヴァの魅力的な世界をより多くの人々に楽しんでいただけるアルバムを企画したものです。ただ、コアなファンの中には、既知の情報を語られること無く、純粋に音楽だけを楽しみたいと言うお声も頂いたこともあり、デジタルならではの柔軟性を活かしてナレーション無しのバージョンもリリースすることとしました。


ジャケットは、人気クリスマス・コンピレーションJazzy Christmas/Peacefulのイラストをはじめ、ソラカラちゃんやでこぼこフレンズなどのヒット作で定評のある鍬本良太郎氏。過去の名作への敬意を評しながらも、今そして未来に通ずる普遍的なデザインです。

尚、Expanded Editionと同内容のUSB盤(品番:T5J-5004、完全生産限定盤)は在庫僅かとなっております。ボーナス・トラック無しの通常CD(品番:T5J-1004)も好評発売中です。


中村善郎「ボサノヴァの歴史」ダイジェスト (オリジナル・リリース版)



<収録曲>
  1 ボサノヴァの歴史 #1
  2 リオ
  3 ボサノヴァの歴史 #2
  4 ウェーヴ
  5 イパネマの娘
  6 ボサノヴァの歴史 #3
  7 想いあふれて
  8 カーニバルの朝
  9 ブラジルの水彩画
10 ボサノヴァの歴史 #4
11 すべてがあなたのようだったら
12 ボサノヴァの歴史 #5
13 ヂザフィナード
14 バイーアの郷愁
15 インセンサテス
16 ボサノヴァの歴史 #6
17 瞑想
18 チンチン・ポル・チンチン
Bonus Track:
19 ボサノヴァの歴史 #7
20 この美しいメロディ
21 バイーアの郷愁 (Solo version)
※トラック・タイトル<ボサノヴァの歴史 #1〜7>は斎藤千和によるナレーション

<収録曲>
  1 リオ
  2 ウェーヴ
  3 イパネマの娘
  4 想いあふれて
  5 カーニバルの朝
  6 ブラジルの水彩画
  7 すべてがあなたのようだったら
  8 ヂザフィナード
  9 バイーアの郷愁
10 インセンサテス
11 瞑想
12 チンチン・ポル・チンチン
Bonus Track:
13 この美しいメロディ
14 バイーアの郷愁 (Solo version)

2022年7月6日水曜日

HARBOR NIGHT JAZZ

 横濱 JAZZ PROMENADE 2022 プレイベントとして、下記の通り「HARBOR NIGHT JAZZ」が開催されます。


日時:2022年8月17日(水)19:00 開場/19:30 開演

場所:象の鼻テラス(横浜市中区海岸通1−1)

出演:小沼ようすけ (guitar)、高橋陸 (bass)

チケット:前売 2,000円【自由席・ワンドリンク付】(当日 2,500円)

※前売りで売り切れた場合、当日券の販売はありません

ご予約はこちらからどうぞ → https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=67184&


横浜で素敵なジャズと夏の夜を楽しみにいらっしゃいませんか?