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2022年11月28日月曜日

Michael Jackson / Thriller (2022 Mobile Fidelity SA-CD) 聴き比べ

 久しぶりに新譜のSA-CD (Super Audio CD)を買いました(正確には旧譜の再発ですが)。マイケル・ジャクソンの「スリラー」のMobile Fidelityによるリマスター盤SA-CD (Hybrid)。

今さらSA-CDかよ!ってのもありつつ、「スリラー」のレコードやCDなんて、死ぬほど持ってるのに(笑)。シングルレイヤーのSA-CDだって持っています(写真中段右)。写真の他にも2001年リマスターSpecial Editionの国内盤と輸入盤とか、もう数え切れませんww


今回の興味は、オーディオ・マニアの間では大変評判の良いMobile Fidelity (以下MoFi)によるSA-CDだから。昔のSA-CDとどこまで違うのかという大変マニアックな興味が、、、、

まず最初に今回のSA-CDを聴いてみた感想、「あれ?こんな大人しい音だったっけ?」ここから聴き比べが始まりました。

初期のリマスター前のCDだけ見当たらなかったので、古い3作品を引っ張り出して今回の新しいSA-CDと聴き比べました。

・1982年 LP (Picture Disc)
・2000年 SA-CD
・2001年リマスターCD
・2022年 Mobile Fidelity SA-CD

まずピクチャー・ディスクのLPレコード。一般的にはピクチャー・ディスクは音が良くないと言われていますが、いやいや、結構良い音で鳴ってくれるではないですか。発売当初の音なのでリマスター盤のような音圧はありませんが、立体的な音でとても良い音です。

次にリマスターCD、そうそう聴き慣れたこの音。レベルがガンガンに入っていて音圧も凄い。でも久々に聴いたLPの音に比べると立体感が無く、目の前に平坦に張り付いたような音になっています。じっくりと音に向き合って聴くには少し寂しいかも。

そして昔のSA-CD、音の傾向というかマスタリングはおそらく2001年リマスターCDと同じですね。メディアがSA-CDなので、CDに比べてナチュラルで尖った部分や欠けてるのかもしれないところがちゃんと聴こえる感じ。ただリマスターCDに感じた立体感の無さは同じです。

そして今回のMoFi版SA-CD (Hybrid)。こ、これは、完全に昔のアナログ盤(LP)と同じ方向の音で、ちゃんと立体的な音でありながら、リマスターらしいメリハリの効いた音、かつ昔のアナログ盤では再現しきれない細やかさまで再現するDSDの良さを活かしたサウンドになっています。ちなみにCD層も基本的には同じ方向で音作りされていて、CDながらもちゃんと立体的かつレベルもしっかり入った素敵な音で鳴ってくれます。これは素晴らしい、最高の音ですね。

MoFiの「MASTERED FROM THE ORIGINAL ANALOG MASTER TAPES FOR SUPERIOR SOUND」というキャッチコピーは伊達ではありませんでした。MoFiの他のSA-CD作品も買ってみたくなりました。

しかし円安やインフレで5千円を超えるソフトってなかなかですよね... (^^;


そして、こんな音楽やオーディオにまつわるマニアックな話を【横浜ワイン会】と言うポッドキャストで語っています。ホストはT5Jazz Recordsの全てのスタジオ・レコーディングを手掛ける斉藤敬興さん、その斉藤さんやレジェンドとも言えるプロデューサーの笹路正徳さんなどのマネジメントを手掛ける大矢朋広さん、そしてT5Jazz Recordsの清水がメインとなり、時々ゲストを迎えながら酒飲み話的に語っています。よかったら暇潰しに聞いてみてくださいね。きっと楽しいと思います(笑)。

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