2014年4月28日月曜日

アコースティック・ギター・マガジンで中村善郎「ボサノヴァの歴史」ご紹介いただきました!

4月26日発売のアコースティック・ギター・マガジン (ACOUSTIC GUITAR MAGAZINE) 2014年 6月号 Vol.60 (CD付) にて、中村善郎「ボサノヴァの歴史」をご紹介いただきました!


尚【形で覚えるボサ・ノヴァ・ギター】と言う連載コーナーでは、ボサノヴァ・ギターの奏法を中村善郎が解説しています。今回はアルバム「ボサノヴァの歴史」にも収められている<想いあふれて>(原題:Chega de Saudade)をイメージしたコード展開がテーマ。付録のCDでも演奏を確認することもできます。

ボサノヴァってコードだけ見ると難しそうですが、実は意外にも簡単に楽しめちゃったりするんですよ?ブラジルの人は、如何に簡単に楽しむかを考えているので、一つコードを押さえれば、縦とか横とかスライドするだけだったり。是非、アコギ・マガジンを読んで挑戦されてみてはいかがでしょう?きっと楽しいGWが待っていますよ〜(笑)。

2014年4月26日土曜日

ANA SKY CHANNELに中村善郎「ボサノヴァの歴史」が登場!

5月のANA機内エンターテイメントに中村善郎「ボサノヴァの歴史」が登場です!
5月に全日空を使ってご旅行、出張などされる方、是非チェックしてみてくださいね〜!


2014年4月25日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第21回はジョン・コルトレーン特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続きアーティスト特集、トランペットのマイルス・デイビス、ピアノのビル・エヴァンスに続いてはやはりサックスの巨人ジョン・コルトレーンですよね。世紀の名盤『Kind Of Blue』繋がりということで(笑)。

1926年9月23日、ノース・カロライナ州生まれ。実はマイルス・デイビスと同じ歳なんです。1945年6月5日、初めてチャーリー・パーカーの演奏を目の当たりにし大きく影響を受けたそうです。同年11月にはマイルスはチャーリー・パーカーらとレコーディングしていますから、早くから頭角を表したマイルスと遅咲きのコルトレーンの違いが表れていますね。その10年後の1955年にマイルスのクインテットに加入してからコルトレーンの名が知れるようになり、1957年にリーダー作「COLTRANE」をPrestigeからリリース、1967年7月17日に40歳という若さでなくなっていますので、プロのミュージシャンとしての活動期間は10年程度しかありません。

しかし、その10年の間に常に前進を続け、ジャズを新たな世界に導いていきました。演奏は徐々に激しくなり、シーツ・オブ・サウンド奏法(音を敷き詰めるようなサックス奏法から)と呼ばれたり、晩年にはフリー・ジャズに突き進んでいきました。Prestige、Blue Note、Atlantic、そして最後はImpulse!と渡り歩きましたが、最後のImpulse!はコルトレーンが築き上げたレーベルと言っても過言ではありません。「インパルス・レコード物語 ジョン・コルトレーンが築いたレーベル」と言う本も出版されていますので、興味ある方は読まれてみては?

新しい音楽との出会いを!



1. Bakai
デビュー・アルバム「Coltrane」より。まだ初々しい演奏を聴くことができます。プロデューサーのボブ・ワインストックから提示された条件がアルバム1枚あたり$300だったとか!? 1957年5月31日録音。

2. Good Bait
アルバム「Soultrane」より。当時、マイルスのバンドで一緒だったピアノのレッド・ガーランド、ベースのポール・チェンバースに加え、ドラムにはアート・テイラーという初期の人気作品。1958年2月7日録音。

3. Like Someone In Love
アルバム「Lush Life」より。1957年〜58年にかけて行われた、3回のレコーディング・セッションから未発表曲を集め1961年にリリースされたアルバム。このトラックは1957年8月16日録音。

4. Freight Trane
ギタリスト、ケニー・バレルとの共同リーダー・アルバム「Kenny Burrell & John Coltrane」より。1958年3月7日録音。コルトレーンが既にAtlanticに移籍するタイミングだったため、契約の問題から1963年にNew Jazzというレーベルからリリースされましたが、1967年に改めてPrestigeからリリースされました。

5. Don't Take Your Love From Me
アルバム「Standard Coltrane」より。やはりこれも1958年録音の未発表セッションを集めて1962年に出したアルバムですが、まぁなんと素晴らしい演奏の数々。1958年&月11日録音。

6. Blue Train
Prestigeと契約していたコルトレーンが、変則的にかつ唯一Blue Noteにレコーディングしたアルバム「Blue Train」より。Blue Noteの中でも大変人気のある作品で、RIAAのゴールド・ディスクにも選ばれています。1957年9月15日録音。

7. Shifting Down
アルバム「Coltrane Time」より。元々は1959年にリリースされたピアニストのセシル・テイラーのリーダー作だったのですが、後からコルトレーン名義として1963年にリリースされました。レーベルもUnited Artistsだったのですが、後にBlue Noteからリリースされています。1958年10月3日録音。

8. Giant Steps
ここからAtlanticレーベルに移籍、第一弾アルバム「Giant Steps」より。間違いなくコルトレーンを代表する1枚ですし、後にサックス奏者を目指す若者にとってお手本となるようなアルバムです。2003年、ローリングストーン誌の「Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time」で102位にランクされたそうです。1958年録音。

9. Village Blues
Atlantic第二弾アルバム「Coltrane Jazz」より。ここから、後々ずっと重要なパートナーとなるマッコイ・タイナー(piano)、エルヴィン・ジョーンズ(drums)がメンバーに加入します。1959〜60年録音。

10. My Favorite Things
これまたコルトレーンを代表するアルバムの一枚「My Favorite Things」より。このアルバムで初めてソプラノ・サックスを使用。その後、コルトレーンにとっては重要な楽器の一つとなっていきます。1993年、Grammy Hall of Fame Award受賞。1960年録音。

11. Olé
Atlanticレーベル最後のアルバム「Olé Coltrane」より。このアルバムではエリック・ドルフィーがフルートで、そしてトランペッターのフレディ・ハバードが参加し、3管編成となっています。この曲は演奏時間が18分を超えるなど、コルトレーンの進む道を示しています。ザ・スタイル・カウンシルのポール・ウェラーが長年愛聴してきて影響を受けた曲を集めたコンピレーション・アルバム「Under The Influence」にも収められています!1961年5月25日録音。

12. Blues To Bechet
アルバム「Coltrane Plays The Blues」より。コルトレーン契約終了後の1962年リリース、アルバム「My Favorite Things」のセッションから未発表曲を集めたもの。1960年録音。

13. The Night Has A Thousand Eyes
アルバム「Coltrane's Sound」より。このアルバムも上記同様、コルトレーン契約終了後の1964年リリース、アルバム「My Favorite Things」のセッションから未発表曲を集めたもの。1960年録音。

14. Cherryco
ドン・チェリーとの双頭アルバム「The Avant-Garde」より。このアルバムは1960年に録音されたものの、コルトレーン契約終了後の1966年になってようやくリリースされた。ソプラノ・サックスを使用した録音としては、実は「My Favorite Things」より以前にこの作品が録音されている。

15. Greensleeves
そしていよいよIMPULSE!移籍第一弾「Africa/Brass」より。このアルバムは、先のAtlantic最後のアルバム「Olé Coltrane」の録音2日前にはレコーディングが始められている。当初、アンサンブルのアレンジにはギル・エヴァンスに依頼しようとしていたらしいが、結果的にはエリック・ドルフィーとマッコイ・タイナーがオーケストレーションを行っている。1961年録音。

16. Softly As In A Morning Sunrise
コルトレーンにとって初のライヴ・アルバム「Live At The Village Vanguard」より。1961年11月2〜3日録音。この日のセッションは、更に別のアルバム「Impressions」としてもリリースされます。あえて聴きやすさからポップ・チューンとして有名なこの<朝日のようにさわやかに>を選びましたが、同じアルバムの3曲目に収められている<Chasin' the Trane>もジャズの非常に重要なトラックとなっているので、ご興味あれば是非聴いてみてください!(Music Unlimitedでは残念ながら現時点では配信されていないようです....)

17. Out of This World
アルバム「Coltrane」より。Atlantic時代も同名のタイトル・アルバムがあるので要注意。こちらは1962年録音。この曲は実にエモーショナルで精神的に鼓舞されるというか、実に素晴らしい演奏です。個人的にはコルトレーンのフェイヴァリット・アルバムかも。

18. Say It (Over And Over Again)
アルバム「Ballads」より。マイルスの「Kind Of Blue」と並んでジャズを代表する1枚ともなったベストセラー作品。ジャズの初心者にオススメの一枚であるし、ただ単にリラックスした演奏というだけでなく、緊張感溢れるバラード演奏も収められた素晴らしい作品。2008年Grammy Hall of Fame Award受賞。1961〜62年録音。

19. In A Sentimental Mood
デューク・エリントンとの共同アルバム「Duke Ellington & John Coltrane」より。「Ballads」同様、落ち着いた演奏で、且つほとんどがワン・テイクで録音も一日で終わっている。「デュークと共演できたのはとても光栄だ」とコルトレーンは語っていますが、プロデューサーのボブ・シールによる思惑もあったようです。1962年9月26日録音。

20. They Say It's Wonderful
こちらはヴォーカリストのジョニー・ハートマンとの共同アルバム「John Coltrane and Johnny Hartman」より。「Ballads」「Duke Ellington & John Coltrane」と並んで、ジャズをこれから聴こうという人に超オススメの一枚。私も初めてこのアルバムでジョニー・ハートマンの声を聴いた時、一発でやられました。1963年3月7日録音。

21. Alabama
アルバム「Live at Birdland」より。【バードランド】でのライヴ録音とスタジオ録音を組み合わせたアルバムで、この曲はスタジオ録音。1963年9月15日に起きた16th Street Baptist Church bombingと言うテロ事件で亡くなった4人の子どもたちに捧げた曲。1963年録音。

22. India
アルバム「Impressions」より。先にピックアップした<Softly As In A Morning Sunrise>と同じ【ヴィレッジ・ヴァンガード】でのライヴ・レコーディング。アルバムでは他にスタジオ録音も2曲収録。1961〜63年録音。

23. Wise One
アルバム「Crescent」より。マッコイ・タイナー(piano)、ジミー・ギャリソン(bass)、エルヴィン・ジョーンズ(drums)と言うこの頃の揺るぎないカルテットでのスタジオ録音盤。1964年録音。

24. Chim Chim Cheree
アルバム「The John Coltrane Quartet Plays」より。この後に取り上げるコルトレーンの最高傑作とされるアルバム「至上の愛」よりも録音が後なんですよね?1965年録音。

25. A Love Supreme Part I: Acknowledgement
録音順、リリース順とは異なるのですが、最後はやはりこの曲で締めくくった方がいいかな?と言うことで。本来収められているアルバムは「A Love Supreme」(邦題:至上の愛)なのですが、現時点でこのアルバムが正規に配信されていないようなので、このコンピから。まぁ、ジャズの評論家の方からはいろんな事を言われているアルバムですし、実際スッと心に残るアルバムかといえば、ちょっと難解な方に属するかと思いますが、聴いているうちにだんだん病みつきになりますよ。私はこのアルバムを爆音で聴きながら車を走らせるのが最高のストレス発散です(笑)。1964年12月9日録音。

2014年4月23日水曜日

中村善郎「ボサノヴァの歴史」本日発売日です!

今年の1月、降雪の予報の中『雪が降ったらみんなスタジオ来られるかな〜?』なんて心配しながら、極寒の日にレコーディングした中村善郎「ボサノヴァの歴史」。ようやくこの日を迎えることが出来ました。


サックスの菅野浩くんはポール・デスモンドばりの哀愁ただよう素晴らしい音色を聴かせてくれているし、パーカッションの仙道さおりさんは実に絶妙なリズムで色々なサウンドを散りばめてくれています(海の音のように聴こえる音もパーカッションの一つなんですよ!)。今回のサウンドの最も重要な彩りを与えてくれているのは橋本歩さんのチェロ。まるで一人オーケストラのような豊かな音色とメロディに涙が出そうになります。


そして、素敵な声でアルバム全体を飾ってくれた、ナレーションを担当してくれた斎藤千和さん。音のセッションもほとんど一発でOKでしたが、ナレーションも全て一発OK!中村善郎もナレーション仕事などやったことあるのですが、斎藤さんの上手さに驚いていました。



今年はブラジル・ワールドカップ・イヤーでもあります。是非このアルバムと共に色々な思い出を作っていただけたら幸いです!

2014年4月21日月曜日

音楽専門誌「ジャズジャパン」に中村善郎インタビュー記事掲載!

本日4月21日発売の音楽専門誌ジャズジャパン(Vol.45号)に中村善郎のインタビューが掲載されております。ボサノヴァのマエストロ、中村善郎によるとても深〜いインタビューと共に、ナレーションを担当した斎藤千和さんの素敵なコメントも掲載されております。是非ご一読ください!


いよいよ、今週水曜日は発売日、明日は商品の店着日となります。楽しみ!

2014年4月14日月曜日

音楽専門誌「ジャズライフ」に中村善郎インタビュー記事掲載!

本日4月14日発売のジャズライフ(2014年5月号)に中村善郎のインタビューが掲載されております。日本を代表するボサノヴァの第一人者、中村善郎による音楽やナレーション、そしてライナーノーツだけでは語り尽くせない、ボサノヴァに関する深い造詣は、こうしたインタビューなどでまた新たな発見があるかと思います。是非ご一読ください!


また、T5Jazz.comのイベントページでは、中村善郎がゲスト出演したラジオNIKKEI「テイスト・オブ・ジャズ」の再放送予定もカレンダー表示でご確認できます。まだお聴きになられていない方は是非!

2014年4月11日金曜日

中村善郎「ボサノヴァの歴史」YouTubeでも試聴可能!

大変お待たせしました、YouTubeでも中村善郎ニュー・アルバム「ボサノヴァの歴史」が試聴可能となりました。



尚、YouTubeでは抜粋した曲の試聴となっております。SoundCloudでは全曲試聴可能となっておりますので、是非SoundCloudも合わせてご利用ください!

2014年4月10日木曜日

ボサノヴァの歴史/パッケージ完成しました!

中村善郎「ボサノヴァの歴史」、CDとUSBのパッケージが完成しました!



現在、各所に納品中〜!発売日まで2週間を切りました。

もう少しお待ちください!

2014年4月9日水曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第20回はビル・エヴァンス特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続きアーティスト特集、マイルス・デイビスに続くアーティスト特集と言えばやはり日本では絶大な人気を誇るピアニストのビル・エヴァンスしかないでしょう。

ジャズの最高傑作アルバム『Kind Of Blue』。このアルバムのジャケット裏面にはビル・エヴァンスによる【Improvisation In Jazz】と言うタイトルの付けられたライナーノーツが掲載されています。しかも日本の水墨画にジャズを例えた、即興演奏に関する考察である。実に深く素晴らしい内容のライナーノーツなので、ジャズ・ファンなら是非一読いただきたい(日本盤なら対訳が掲載されています)。何故これを引き合いに出したか、ビル・エヴァンスがジャズに与えた影響は、単にピアニストとしてのプレイに留まらず、即興演奏という芸術の在り方を通して、その後の全てのジャズ・ミュージシャンに影響を与えたと言っても過言ではないからです。

1929年8月16日、ニュージャージー州生まれ。幼い頃からクラシック音楽を学び、サウスイースタン・ルイジアナ大学にて学びます。1955年、26歳でニューヨークに移り、ジョージ・ラッセルの下で働き始めます。1958年にはマイルス・デイビスのバンドに加入。翌年1959年3月には世紀の名盤『Kind Of Blue』のレコーディングに参加するのです。

1959年後半にはマイルスのバンドを離れ、ベーシストのスコット・ラファロ、ドラマーのポール・モチアンと共に、これまたジャズの歴史的に非常に重要な足跡を残すピアノ・トリオを結成。ライヴ盤を含む4枚の傑作アルバムを作ります。1961年7月、不幸にも交通事故により弱冠25歳にてスコット・ラファロが他界、暫く音楽活動から遠ざかるものの、その後はチャック・イスラエル、そしてエディ・ゴメスらと素晴らしい作品を作り続けます。

ビル・エヴァンスと言うとピアノ・トリオのイメージですが、ソロ、デュオ、クインテット、そしてオーケストラとの作品、様々なスタイルでその才能をいかんなく発揮しています。Music Unlimitedは聴き放題!是非、その素晴らしい音楽を聴きまくってください。

新しい音楽との出会いを!



1. My Foolish Heart
「Waltz For Debby」より。ビル・エヴァンスの中で1〜2を争う人気作品ではないでしょうか。お客さんの拍手、食器の重なる音、レジの音などリラックスした中にも緊張感溢れるプレイがたまりません。ジャズを聴きたいという人には真っ先にオススメの一枚。1961年6月25日ニューヨーク「ヴィレッジ・ヴァンガード」におけるライヴ録音。

2. Autumn Leaves
スコット・ラファロ、ポール・モチアンと残した2枚のスタジオ録音アルバムのうちの1枚「Portrait In Jazz」より。この作品をピル・エヴァンスの最高傑作とあげる人も多いと思います。上記「Waltz For Debby」と双璧をなすビル・エヴァンスの人気作品。1959年12月28日録音。

3. Israel
スコット・ラファロ、ポール・モチアンと残したもう1枚のスタジオ録音アルバム「Explorations」より。1961年のビルボードにてベスト・ピアノ・アルバムにも選ばれています。1961年2月2日録音。

4. Gloria's Step
「Waltz For Debby」と同じ日のライヴ録音アルバム「Sunday At The Village Vanguard」より。1961年6月25日ニューヨーク「ヴィレッジ・ヴァンガード」におけるライヴ録音。この日のライヴを全て収めたコンプリート盤と言うのもリリースされていますが、やはりキチンと編集された作品の方が聴きやすいと、個人的には思います。

5. Waltz For Debby
アルバム「New Jazz Conceptions」より。これがビル・エヴァンスのデビュー・アルバムであり、名曲<Waltz For Debby>の初出でもあります。初年度800枚しか売れなかったらしいです(笑)。1956年9月18日&27日録音。

6. Peace Piece
ビル・エヴァンスの2ndアルバム「Everybody Digs Bill Evans」より。ベースはサム・ジョーンズ、ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズとのトリオによる作品。聴いて分かる通り、マイルス・デイビスの「Kind Of Blue」に収められた<Flamenco Sketches>に非常に大きく影響しています。1958年12月15日録音。

7. Blue In Green
そして、同じ「Kind Of Blue」に収められた<Blue In Green>の作者ビル・エヴァンスのヴァージョンもご紹介、アルバム「Portrait In Jazz」より。録音は「Kind Of Blue」の方が1959年8月、こちらは同年12月なので4ヶ月ほどマイルスの方が早いですね。本当に美しい曲です。

8. Nirvana
アルバム「Nirvana」より。スコット・ラファロ亡き後、ベーシストにチャック・イスラエル、そしてこの作品ではフルートにハービー・マンを迎えてのアルバム。このタイミングで、ずいぶん意味深なタイトルですよね。未だショックから立ち直れていないのかな?と。1961年12月8日&1962年5月4日録音。

9. My Funny Valentine
昨年末亡くなったギタリスト、ジム・ホールとのデュオによるアルバム「Undercurrent」より。2人のインタープレイが実に素晴らしい。この時ジム・ホールが31歳、ビル・エヴァンスが32歳です。スゴイですね〜。1962年4月24日&5月14日録音。

10. Re: Person I Knew
アルバム「Moon Beams」より。夭折したスコット・ラファロに代わりベーシストにチャック・イスラエルを迎えての初のピアノ・トリオ・アルバム(前述の「Nirvana」はトリオではない)。4回スタジオに入って録音し、この次のアルバム「How My Heart Sings!」との2枚のアルバムをリリースしました。1962年5月〜6月録音。

11. How My Heart Sings
アルバム「How My Heart Sings!」より。内容は前述の通り。1962年5月〜6月録音。

12. When You Wish Upon A Star
アルバム「Interplay」より。ビル・エヴァンスにしては珍しいクインテット(5人編成)による録音。1962年7月〜8月録音。

13. Danny Boy
Verve Records移籍第一弾アルバム「Empathy」より。ベースにモンティ・バドウィッグ、ドラムにシェリー・マンを迎えたトリオ作品。こういったスタンダード曲の美しい解釈は絶品です。1962年8月14日録音。

14. Time Remembered
アルバム「Loose Blues」より。ズート・シムズ(tenor sax)、ジム・ホール(guitar)、ロン・カーター(bass)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(drums)と言う素晴らしいメンバーによる作品。本来はRiversideのために録音されたのに、Verve移籍も重なり1982年まで約20年もの間オクラ入りとなっていた作品。1962年8月録音。

15. I Loves You, Porgy
アルバム「The Solo Sessions, Vol. 2」より。「The Solo Sessions, Vol. 1」と共に録音後日の目を見ず、1992年にリリースされた作品(Vol.1は1989年リリース)。こんな素晴らしいピアノ・ソロ作品がずっとオクラ入りだったなんて!1963年1月10日録音。

16. 'Round Midnight
アルバム「Conversations with Myself」より。オーバーダビングを施した手法は論争を巻き起こしましたが、今ではまったく普通の話ですね。それより、セロニアス・モンクのこの曲を取り上げているのがちょっと意外でした。クラシック界の天才ピアニスト、グレン・グールドのCD 318を使用しているそうです。1963年2月&5月録音。

17. Isn't It Romantic
アルバム「At Shelly's Manne-Hole」より。1963年5月30-31日、ハリウッドにあるシェリーマンズ・ホールと言うクラブにおけるライヴ録音。非常にリラックスしたビル・エヴァンスを聴くことができます。

18. Pavane (Based On A Theme By Gabriel Faure)
アルバム「Bill Evans Trio with Symphony Orchestra」より。クラウス・オガーマンによるアレンジとオーケストラを迎えての録音。この組合せはとてもいいと思います。1965年10月&12月録音。

19. Beautiful Love
アルバム「Bill Evans At Town Hall」より。1966年2月21日録音。なくなった父に捧げた13分半のソロ・パフォーマンスが絶賛されていますが、Music Unlimitedでは配信されていないようでスミマセン。

20. Someday My Prince Will Come
アルバム「At The Montreux Jazz Festival」より。1968年6月15日、モントルー・ジャズ・フェスティバルにおけるライヴ録音。ベースにエディ・ゴメス、ドラムにジャック・ディジョネットを迎えたトリオが非常に素晴らしい組合せ。この時ビル・エヴァンスは未だ39歳です。プレイヤーとしては一番充実していたかもしれませんね。

21. Here's That Rainy Day
アルバム「Alone」より。1968年9月〜10月録音。このアルバムはグラミー賞も受賞しましたが本当に素晴らしいピアノ・ソロ作品です。

22. Some Other Time
アルバム「The Tony Bennett/Bill Evans Album」より。1975年6月録音。今も現役で活躍するトニー・ベネットは当時48歳、ビル・エヴァンス45歳と言う円熟の域に入りつつある2人による素晴らしいアルバム。ビル・エヴァンスの作品としてはあまり取り上げられることは少ないのですが、ジム・ホールとのデュオと並んで素晴らしい作品だと思います。

23. What Are You Doing The Rest Of Your Life?
アルバム「From Left To Right」より。1969年10月〜1970年5月録音。これは本当に賛否が分かれた作品です。あのビル・エヴァンスがFender Rhodes(電子ピアノ)を弾いたのですから!まぁでも、時を同じくしてマイルス・デイビスはエレキ・ギターやエレピ、オルガンを多用した「In A Silent Way」を録音していますから、電子楽器を取り入れたのはマイルスだけではなかったと言うことですね。でも今聴くとFender Rhodesの音はビル・エヴァンスのリリカルな演奏にはとても良く合っていますね。

24. I Do It For Your Love
アルバム「Affinity」より。世界で最も美しいハーモニカを奏でるトゥーツ・シールマンスを迎えてのアルバム。1978年10月〜11月録音。トゥーツとビル・エヴァンスのファンだったらマスト・アイテムですね。

25. B Minor Waltz (For Ellaine)
アルバム「You Must Believe in Spring」より。1977年8月録音。リリースされたのは1980年にビル・エヴァンスが亡くなった後のこと。亡き妻、Ellaineに捧げられた曲。

2014年4月8日火曜日

中村善郎/ラジオNIKKEI「テイスト・オブ・ジャズ」OA情報

ラジオNIKKEIの最長寿番組「テイスト・オブ・ジャズ」に中村善郎がゲスト出演しました。僭越ながらプロデューサーの私も同席させていただきました....。

というわけで、OAスケジュールをお知らせいたします。

短波ラジオをお持ちの方は、ラジオNIKKEI第一で。
インターネットではradikoからどうぞ!(日本全国放送)

本放送 4月12日(土) 18時~18時30分

再放送
4月12日(土) 22時00分~
4月13日(日) 23時30分~
4月17日(木) 23時30分~
4月20日(日) 23時00分~
4月24日(木) 23時00分~
4月27日(日) 22時30分~
4月30日(水) 23時30分~
5月 6日(火) 23時30分~
5月12日(月) 23時30分~

2014年4月2日水曜日

中村善郎「ボサノヴァの歴史」予約受付開始しました〜!

消費税増税などありまして受付開始が遅くなりましたが、T5Jazz Records Shopページにて、中村善郎「ボサノヴァの歴史」の予約受付を本日より開始いたしました!

CDはご予約特典として、斎藤千和ナレーション入りボーナス・ディスクが付きます。

USBはボーナス・トラックとしてCDのボーナス・ディスクに含まれているトラックに加え、更にもう1曲ボーナス・トラック<バイーアの郷愁(ソロ・バージョン)>が含まれます。こちらは完全生産限定盤となります。

皆さまのご予約お待ちしております!


2014年4月1日火曜日

FMヨコハマに中村善郎がゲスト出演してきました〜!

ゴンザレス鈴木さんの番組「濱ジャズ」に中村善郎がゲスト出演のため、満開の桜が咲き誇るみなとみらいにあるFMヨコハマさんにお邪魔してきました〜!



ゴンザレスさんとは数年ぶりの再会で「お久しぶりですね〜」から始まり、ボサノヴァについてちょっと深い話も織り交ぜながら、とても楽しい30分となりました。

尚、番組のOAは4月25日 26時30分(4月26日 2時30分)となります。深い時間帯ですが、是非お聴きくださいね!