T5Jazz Records: 3月 2014

2014年3月28日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第19回はマイルス・デイビス特集パート3!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続き、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集のパート3、米COLUMBIA時代から始まったマイルス・デイビス全盛期よりも前、デビューからマイルス・デイビス独自のスタイルを築き上げるまでの時代です!

『俺を伝説と呼ぶな、マイルス・デイビスと呼べ』。

1926年5月26日、イリノイ州でイーストセントルイスで歯医者の長男(姉と弟の3人兄弟)として生まれたマイルス・デイビス。中流階級の裕福な家庭でしたが、この辺りは人種差別も激しかったそうです。ビリー・エクスタイン楽団がイーストセントルイスにやって来て、マイルスはリハーサルを見に行きました。ディジー・ガレスピーがマイルスのところにやってきて、病気で休んだトランペッターの代役が要ると声をかけられ、2週間バンドと演奏を共にし、これがマイルスの人生を変えました。

その後、父親に学費を出してもらってニューヨーク、ジュリアード音楽院へ。表向きはクラシック音楽の勉強、実際は42丁目や52丁目に出かけてチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらを探しまわっていたそうです。「彼らから多くのことを学んだ。俺の音楽の方向性はここで決まった」と、マイルスは語っています。その後の歴史は、コチラに並んだマイルスの音楽でどうぞ!

新しい音楽との出会いを!



1. Jeru
「Birth Of The Cool」、邦題「クールの誕生」より。当時未だ35歳だったアレンジャー、ギル・エヴァンスとのコラボレーション作品。9人編成のバンドを率いる若きリーダーとして、誰もがギル・エヴァンスを頼りました。それまで全盛だったビバップに対抗したサウンド、ここでマイルスの方向性も確立されたように思えます。1949年1月21日録音。

2. Dear Old Stockholm
3. Enigma
ブルーノート・レコードに残した2枚のアルバム「Miles Davis Volume One」、「Miles Davis Volume Two」より。1952年〜1954年に録音されたセッション。

4. That's The Stuff You Gotta Watch
マイルス・デイビス初録音とされる1945年4月24日のセッションより。ミュート・トランペットを吹いていますが、ソロなど任されずアンサンブルの演奏のみとなっています。

5. Baby, Won't You Make Up Your Mind
デビューと同じ1946年10月18日のセッションより。名義はMiles Davis Sextet plus Earl Coleman (vocal) and Ann Hathaway (vocal)となっています。ドラムはアート・ブレイキー、ピアノはジーン・アモンズです。

6. Now's the Time
ジャズ・ファンなら言わずと知れた、天才チャーリー・パーカーとの演奏です。1945年11月26日のセッションより。トランペットはディジー・ガレスピー、ドラムはマックス・ローチです。

7. Rifftide
アルバム「Miles Davis Tadd Dameron Quintet in Paris May 1949」より。名実ともにスターとして、タッド・ダメロンとともに初めてヨーロッパにツアーに赴いた1949年5月8日の録音。人種の壁を超えて熱烈に歓迎され、初めて自由と尊厳を実感できたのでした。歌手のジュリエット・グレコと恋に落ちたのもこの時です。

8. Ain't Misbehavin'
アルバム「Sarah Vaughan In Hi-Fi」より。サラ・ヴォーンのバック・ミュージシャンとしての演奏です。マイルスのトランペットは、実はいろいろなヴォーカリストに愛されたのでした。

9. Tasty Pudding
アルバム「Miles Davis And Horns」より。1953年2月19日録音。

10. I Know
ソニー・ロリンズのプレスティッジ・レコードからの初リーダー作「Sonny Rollins With The Modern Jazz Quartet」より。1951年1月17日録音。

11. It's Only A Paper Moon
プレスティッジ・レコードのプロデューサー、ボブ・ワインストックがチャーリー・パーカーとのダイヤル・セッションでマイルスに目をつけ契約にこぎつけた。1951年にリリースされたプレティッジ最初のアルバム「Dig」より。1951年10月5日録音。

12. What's New
ジミー・フォレストとのセントルイスにおけるライヴ録音。1952年録音。

13. The Serpent's Tooth
アルバム「Collector's Items」より。ソニー・ロリンズ(ts)、チャーリー・パーカー(as)、ウォルター・ビショップJr.(p)、パーシー・ヒース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)と言う鉄壁の布陣。1953年1月30日録音。

14. I'll Remember April
アルバム「Blue Haze」より。ケニー・クラークのドラムって切れが良くてカッコいいですね。ホレス・シルバーのピアノ・ソロも最高。1954年4月3日録音。

15. Walkin’
アルバム「Walkin'」より。プロデューサー、ボブ・ワインストックが私の中ではこのアルバムが最高だと絶賛。1954年4月29日録音。まさにちょうど60年前の録音!

16. Oleo
アルバム「Bags' Groove」より。1954年6月29日録音。ジャケットがカッコいい!

17. Bemsha Swing
アルバム「Miles Davis and the Modern Jazz Giants」より。ヴィブラフォン奏者のミルト・ジャクソン、ピアノにはセロニアス・モンクを迎えての録音。1954年12月24日のこの録音は俗に『喧嘩セッション』などとも呼ばれています。マイルスがモンクに、自分のソロのバックでピアノを弾くなと言ったらしく。この曲では普通に弾いていますが、次の曲から険悪になったらしい.... (^_^;)

18. Will You Still Be Mine
アルバム「The Musings Of Miles」より。1955年6月7日録音。ピアノはレッド・ガーランド、ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズと、徐々に名作「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」のメンバーになりつつあります。

19. It Never Entered My Mind
アルバム「Workin'」より。米COLUMBIAへの移籍が決まったマイルスは、プレスティッジとの契約を果たすため、残った4枚のアルバムを1956年5月11日と10月26日の2日間で録音、俗に『マラソン・セッション』とも呼ばれています。メンバーも米COLUMBIA第一作「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」と同じメンバー。この曲は5月11日録音。ちなみに、米COLUMBIA移籍第一作目のアルバムに収録された名曲<ラウンド・ミッドナイト>はこの2つのセッションの間の9月10日録音です。

20. Surrey With the Fringe On Top
アルバム「Steamin'」より、上記と同じ5月11日録音。

21. If I Were a Bell
アルバム「Relaxin'」より、こちらは10月26日録音。この半年でずいぶんサウンドが変わった感じがしますね。

22. My Funny Valentine
アルバム「Cookin'」より、これも10月26日録音。ミュートを使ったリリシズム溢れるマイルス節炸裂の名演です。

23. Générique
そしてマイルスは映画音楽も手がけました。アルバム「Ascenseur Pour L'échafaud」、邦題「死刑台のエレベーター」より。1957年12月パリでの録音。マイルス・デイビスが映像を見ながら即興で音楽を付けたものです。そしてこの時のセッションを熱心に見ていたピアノのRené Urtregerの姉、ジャンヌと恋におちるのでした(笑)。

24. Round Midnight
こちらはフランスの作曲家、ミシェル・ルグランのアルバム「Legrand Jazz」にマイルスが参加したもの。ジョン・コルトレーン(ts)、ビル・エヴァンス(p)、ポール・チェンバース(b)らも参加しています。1958年6月25日録音。

25. Autumn Leaves
キャノンボール・アダレイのアルバム「Somethin' Else」より。実質はマイルス・デイビスのアルバムとも言われている、ブルーノート・レコード屈指のモダン・ジャズを代表する名盤。1958年3月9日録音。

2014年3月27日木曜日

中村善郎「ボサノヴァの歴史」CD初回特典のお知らせ


4月23日発売まで残り一ヶ月を切った、中村善郎のニュー・アルバム「ボサノヴァの歴史」ですが、CDの初回特典として【斎藤千和ナレーション入りボーナス・ディスク】が付くことをお知らせいたします。

ボーナス・ディスクの収録内容は、USBに収録される斎藤千和さんのナレーションであるボーナス・トラック#19<ボサノヴァの歴史 #7>及び中村善郎オリジナル曲である#20<この美しいメロディ>となります。

尚、数に限りがございますので、確実に入手可能なCDショップ、もしくはT5Jazz.com Shopページ(4月1日以降予約受付開始)でのご予約をオススメいたします。

尚、Amazon.co.jpでは特典は付きませんので、予めご了承ください。

2014年3月26日水曜日

2014年4月1日消費税率改定に伴うご案内

消費税率改定に伴う対応の概要

1. 2014年4月1日以降のご注文には8%の消費税を適用致します。
Amazon.co.jp内におけるT5Jazz Recordsショップにおいては、8%の消費税を適用いたします。尚、Amazon倉庫にございます在庫分に関して、商品の表記上5%の消費税による価格が明記されている場合もございますが、サイト上の表記が優先されます事をご了承ください。

2.中村善郎「ボサノヴァの歴史」ご予約受付は4月1日以降に開始します。
4月23日発売、中村善郎「ボサノヴァの歴史」は8%の消費税を適用した価格で、4月1日以降にT5Jazz.comにおけるT5Jazz Records Shopにてご予約受付を開始いたします。

以上

2014年3月19日水曜日

HQCDと通常CDの聴き比べ

T5Jazz Recordsでは、CDでもできるだけいい音で聴いていただきたいという願いを込めて、中村善郎のニュー・アルバム「ボサノヴァの歴史」(4月23日リリース)からCDの仕様を今までのブラックディスク仕様からHQCD仕様に変更いたしました。HQCDの詳細については以下のリンクをご覧ください。

HQCD (Hi Quality CD)とは?

今までもHQCD含め、高品質CDは何度も聴いていますが、実は通常CDとの聴き比べというのをキチンとやったことがありませんでした。と言うのも、比較試聴用のCDなどでも通常CDと高品質CDの収録内容が同じでもマスタリングが違っていたりするからです。これでは正しく音を聴き比べることはできません。

つい先日、中村善郎のプロモーション盤(写真左)が出来上がってきました。これは通常CDです。そしてHQCDのプルーフ盤(音を確認するためのテスト盤)も昨日出来上がってきました(写真右)。これはいい機会だと、早速、両者の聴き比べをしてみました。ちなみに、プレスは全く同じマスターを使っています。



CDを販売する立場の私がこんなことを言うのは不謹慎ですが、所詮はCD(ハイレゾとは違うという意味です)、どちらもそんなに大して違わないだろうと思っていました。実際、製造メーカーの方も「私は別にそんなに耳がいいわけではないので、、、」とちょっと言葉を濁していましたし(笑)。

ところが!いやいや、実際聴いてみて実に驚きました。
目立った感想を箇条書きにすると、以下のようになります。

・ヴォーカル、ナレーション、共に人の声がHQCDでは非常にナチュラル。それに比べると通常CDはちょっと不自然な感じに聴こえる(デジタルっぽいと言うのかな?)。
・通常CDではちょっと引っ込んで聴こえるパーカッションが、キチンと前に出てくる。全体的にクリアな印象。
・楽器の響きが全然違う。特にチェロの響きはHQCDでは非常にナチュラルで気持ちいい。

とにかく、全体的にHQCDはスタジオで確認した音に非常に近く、クリアでナチュラルな響きが好印象であるという感じでした。

尚、HQCD仕様にしたことで、ケースもプラスチック・ケース仕様となっています。信号面を保護するためにHQCD専用のトレイとなり、通常CD用のものとは異なった仕様になっているそうです。

発売まであと約一ヶ月ですが、HQCDお楽しみに!勿論、これまで同様に最高音質のハイレゾもUSB及びダウンロード販売の両方でご用意しておりますので、ハイレゾを聴ける環境にある方はこちらも是非!

2014年3月14日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第18回はマイルス・デイビス特集パート2!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続き、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集のパート2、アコースティックな時代を後に、ロックやR&Bなど新しい音楽から様々な要素を取り入れて新しい時代を切り開いて現代に至るまでの音楽史です!

現在InterFMにて執行役員にもなりつつ、現場の番組も担当する多忙なキャスター、ピーター・バラカン氏にして『ぼくの音楽人生を一番大きく変えたレコードの一つ』がマイルス・デイビスの1969年作品「イン・ア・サイレント・ウェイ」だそうです。

また、私もショーン・コネリー主演の映画「小説家を見つけたら」の中で使われるマイルス・デイビスの音楽を聴いてから、【エレクトリック・マイルス】と言われるこの時代のマイルスの音楽を見る目が大きく変わりました。

是非皆さんも「ジャズ」という目で見るより、「マイルス・デイビスの音楽」としてフラットな耳で聴いてみてください。

新しい音楽との出会いを!



1. Tout de Suite
アルバム「キリマンジャロの娘」より、1968年録音。今も現役で活躍するチック・コリアやデイヴ・ホランドをメンバーとして迎え、いよいよ本格的に電気楽器を取り入れていったマイルス・ミュージックの礎ともなる作品。アルバム5曲目のタイトルともなり、ジャケットにも登場するミス・メイブリーは、マイルスにジミ・ヘンドリックを紹介し、マイルスにジミの影響を与えるきっかけを作った女性であり、後にマイルスの妻となる。

2. Shhh/Peaceful
アルバム「イン・ア・サイレント・ウェイ」より、1969年録音。冒頭に書いた通り、ピーター・バラカン氏が「これを聴けば人生が変わる」と大絶賛のアルバム。70年代ジャズ・シーンはここから始まったと言っても過言ではない。ウェザー・リポート、リターン・トゥ・フォーエヴァー、マハヴィシュヌ・オーケストラ、そしてマイルスの世紀の傑作「ビッチェズ・ブリュー」はここから始まる。

3. Miles Runs The Voodoo Down
アルバム「ビッチェズ・ブリュー」より、1969年録音。前作から半年後、リリース当時は70年台の大問題作と言われたが、その前後のマイルス・ミュージックの変遷を見れば、自然な流れの中に生まれた世紀の傑作であり、リズムやビートを重視した当時のマイルスの音楽性を示した大名盤。

4. Recollections
アルバム「ビッグ・ファン」より、1970年録音。アルバム・リリースの1974年は未発表作品集としてリリースされたものに、4曲、タイムにして40分以上ものボーナス・トラックを加えて再発された中に含まれていた曲。映画「小説家を見つけたら」のサウンドトラックにも収録され、映画の中で非常に効果的に使われていて、こういったドラマチックな映像にとても合う作品なんだと改めて見直しました。


5. Right Off
アルバム「ジャック・ジョンソン」より、1970年録音。黒人初のヘビー級チャンピオンとなったボクサー、ジャック・ジョンソンの生涯を描いた映画のサウンド・トラックとなったアルバム。マイルス・デイビスがこう語っている。「このアルバムの音楽はそれ自体が語っている!ただベースとギターを聴いてくれ、こいつらが凄い。それにプロデューサーのテオ・マセロ、彼がまたやってくれたぜ」。そしてYouTubeにドキュメンタリー映画がありました。冒頭からマイルス・サウンドが炸裂します!


6. Directions
アルバム「マイルス・アット・フィルモア」より、1970年NYフィルモア・イーストに於けるライヴ録音。今も孤高のピアニストとして活躍するキース・ジャレットがこの頃からオルガン、またはエレクトリック・ピアノとしてマイルス・バンドに参加。これによってグループ全体がよりアグレッシヴなグルーヴを生み出すことになる。

7. Sivad
アルバム「ライヴ・イヴル」より、1970年ワシントンDCにおけるライヴ録音とスタジオ録音から編集したもの。当時はテオ・マセロによる編集作業が大きくマイルスの作品に影響していた。「過去共演した中で最もすごかった奴はキースだ」と語るマイルスの言葉通り、ここでのキース・ジャレットの演奏は本当に凄まじい。本当は電気楽器は弾きたくないと言っていたのを強引に誘ったそうですけど、今のキースからは全く想像もつきませんね (^_^;) ちなみに、Sivadと言う曲名はDavisを逆さにしたもの。

8. Black Satin
アルバム「オン・ザ・コーナー」より、1972年録音。当時スライ&ザ・ファミリー・ストーンをよく聴いていたマイルスが、更に深くリズムを探求して作り上げたアルバム。現代のクラブ・シーンにも大きく影響を与えた作品。

9. Prelude (Part. 1)
10. Zimbabwe
アルバム「アガルタ」「パンゲア」より、1975年2月1日マイルス・デイビス来日時の大阪公演のライヴ録音。昼の部を録音したのが「アガルタ」、夜の部を録音したのが「パンゲア」です。オリジナル・アナログ盤には「可能な限り大音量で聴いてください」とクレジットされていた通り、大きな音で聴けば聴くほどそのサウンド全体が持つ迫力を体感できる作品。

11. Guinnevere
アルバム「サークル・イン・ザ・ラウンド」より、1970年1月27日録音。マイルスが長い沈黙を守り、ファンの前から姿を消した1979年に発表された未発表オムニバス・アルバムに収録された。録音時期としては「ビッチェズ・ブリュー」と同時期であり、のちに「The Complete Bitches Brew Sessions」としてボックス・セットでも発売された。

12. Aida
アルバム「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」より、1981年1月録音。マイルスが6年間と言う長い沈黙を破り発表したアルバム。バンドのメンバーも当時28歳のマイク・スターン(g)や22歳!のマーカス・ミラー(b)、23歳のビル・エヴァンス(sax)らをフィーチャーし、大幅に世代交代したことでサウンド的にも大きく変化している。

13. Jean Pierre
アルバム「ウィ・ウォント・マイルス」より、1981年ライヴ録音。ボストン〜ニューヨーク〜東京と6年ぶりの復活と共に来日まで果たしたマイルスのステージを収録したアルバム。この曲は1981年10月4日、新宿西口広場に於ける公演のもの。

14. Human Nature
アルバム「ユア・アンダー・アレスト」より、1984年録音。当時、マイルスが最も興味を持っていたアーティストがマイケル・ジャクソンとプリンスらしい。そのマイケル・ジャクソンの大ヒット・ナンバー<ヒューマン・ネイチャー>を取り上げ、しっかりマイルス・ナンバーにしてしまう、マイルスの底知れぬポップな才能をあらゆるジャンルの音楽ファンに示したアルバム。このアルバムでベースを弾いているのがダリル・ジョーンズ、先日の来日公演もまだ記憶に新しいローリング・ストーンズをサポートしていたのが彼。この時まだダリル・ジョーンズは23歳です。こういう若い才能を発掘して、次々と夜に送り出していったのもマイルスの功績の一つ。

15. White
アルバム「オーラ」より、1985年録音。マイルス自身が「この作品はマスターピース」と語る、米COLUMBIAレーベル(ソニーミュージック)最後のアルバム。北欧のミュージシャンを迎えて作った、ギル・エヴァンスとの作品を彷彿とさせるオーケストラ作品。

16. TUTU
アルバム「TUTU」より、1986年録音。この辺りから、少しプログラミングもサウンドの要素に入ってきた。

17. Lost In Madrid Part 1
アルバム「シエスタ」より、1987年録音。エレン・バーキン主演、ジョディ・フォスター、グレース・ジョンズらが出演した映画「シエスタ」のサウンドトラック。

18. Mr. Pastorius
アルバム「アマンドラ」より、1989年録音。曲名からも分かる通り、1987年に35歳という若さでこの世を去った天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスに捧げたもの。

19. Mystery
アルバム「ドゥー・バップ」より、1991年録音。イージー・モ・ビーをプロデューサーに迎え、Hip-Hopよりなサウンドとなり、サンプリングなども多用したアルバム。1993年のグラミー賞「Best R&B Instrumental Performance」を受賞している。かなり批判も受けたが、マイルスは時代を感じ取り、先を行くアーティストであるがゆえ、この方向性は極めて自然な流れの中にあったのだと思う。

2014年3月11日火曜日

中村善郎ニュー・アルバム『ボサノヴァの歴史』試聴開始しました!

中村善郎ニュー・アルバム「ボサノヴァの歴史」の試聴開始しました。

アルバム全編に流れる心地良いサウンド、是非お聴きください!

ちなみに、必ずチェックしていただきたいトラックは#02の<RIO> (リオ)、#11の<Se Todos Fossem Iguais A Você>(すべてがあなたのようだったら)、そして斎藤千和さんによるナレーションの#01及び#10でございます。

商品詳細情報はコチラのページにて。



2014年3月4日火曜日

類家心平/露出情報(3月4日現在)とライヴのご案内

こちらでのお知らせが遅くなってしまいましたが、サックス&ブラス・マガジン volume30(2月28日発売号)に、類家心平がソニーのPCMレコーダー「Sony PCM-D100」とコラボした記事が掲載されています。


アルバム「4 AM」でのDSDレコーディング、そしてSony PCM-D100を使ってDSDで録音してみての感想など、「4 AM」のレコーディング〜マスタリングを担当していただいたソニーミュージックのレコーディング・エンジニア・鈴木浩二氏も交えてのインタビュー記事となっています。

是非ご覧ください!

そして3月18日は新宿ピットインにて、類家心平 5 piece bandによるライヴがございます。まだこのバンドのサウンドを体感されていない方はこちらも是非!

2014年3月1日土曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第17回はマイルス・デイビス特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZはいつやろうかと思っていましたが、恐らく待っているファンの方も間違いなく数多くいらっしゃるであろう、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集です!

ジャズを聴いてみたいけど、どこから聴いていいかわからない。そんな方には、まずオススメなのがマイルス・デイビスです。ロック界のビートルズ的な存在でしょう。試聴だけでもOK!是非お聴きください!

今回はまずオーソドックスなアコースティック・スタイルのマイルス・デイビスです。新しい音楽との出会いを!



1. So What
ジャズの帝王マイルス・デイビスの数あるアルバムでどこから聴いたらいいか?特にこれ!と言うのがなかったら間違いなくこの<So What>、日本語で言うと『だから何だ?』という曲で始まる「Kind Of Blue」でしょう。僕がソニーミュージックでマイルスの担当をしていた当時、全世界で年間100万枚売れていました。でも1959年のアルバムが21世紀に入ってから、40年以上経過して年間100万枚売れるって驚異的ですよね?ポップ、ロック含めた全てのカテゴリーの中でもソニーミュージックのカタログでNo.2の売上でした。ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンと役者も揃っています。1959年録音。

2. ’Round Midnight
マイルス・デイビスが米COLUMBIAレーベルに移籍したメジャー・レーベル第一弾。物憂げなミュート・トランペットで始まるこの曲もあまりに有名。ジャケも文句なしにカッコいい、全てを兼ね備えたアルバム。1955-56年録音。

3. Milestones
これも名盤「Milestones」のタイトル・トラック。アナログ盤で言うとB面の1曲目となり、A面を聴き終わったあとに、後半戦の幕開けとなる感じ。デジタルだとちょっとそういう感じがリアリティに欠けるところが難点ですが、どこからでも好きなように手軽に聴けるのはいいところですね。1958年録音。

4. Some Day My Prince Will Come
マイルス・デイビスとジョン・コルトレーンの共演最後のアルバム。コルトレーンは既に『シーツ・オブ・サウンド』と言われる、要は音をシーツのように敷き詰めるような演奏方法、を確立しつつあり、その奏法によるソロは圧巻です。またジャケットの美しい女性は当時の妻だったフランシス・デイビス。フランシス・デイビスとマイルスの逸話は「ザ・マイルス・デイビス・ストーリー」と言うDVDでフランシス本人が語っていて非常に面白いです。マイルスに興味あったら是非ご覧ください。1961年録音。

5. On Green Dolphin Street
元々は「1958 Miles」と言う日本企画盤で、「Kind Of Blue」と同じメンバーによるスタジオ録音を集めた人気盤。演奏曲目もスタンダードが中心でとても聴きやすいアルバムとなっています。1955-58年録音。

6. Seven Steps To Heaven
このアルバムは当時のマイルス・バンドのメンバー変遷期に録音されたため、メンバーの異なる2つのグループによる演奏が収録されています。モダン・ジャズ的には非常にスリリングで緊張感のある素晴らしい演奏が繰り広げられています。タイトル・トラックであるこの曲はピアノのヴィクター・フェルドマンとマイルスによる曲ですが、後にカサンドラ・ウィルソンが歌詞を付けて「Traveling Miles」と言う自身のアルバムでカバーしています。1963年録音。

7. Eighty-One
「E.S.P.」と言う、いわゆる超能力の一種であるExtrasensory Perceptionをタイトルに関したアルバムの収録曲。1960年代マイルス・バンド、第二次クインテットとも言われる、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと言う今も活躍するジャズ・ジャイアンツによる素晴らしい4部作の第一弾。収録時間が48分というのは当時異例の長さだったらしい。1965年録音。

8. Freedom Jazz Dance
「Miles Smiles」は「E.S.P.」に続く4部作の第二弾。この曲はエディ・ハリスの名曲で、マイルスが取り上げてから有名となり、非常に多くの人がカバーしています。1966年録音。

9. Prince Of Darkness
「Sorcerer(ソーサラー)」は4部作の第三弾。ギル・エヴァンスと言う、マイルスの音楽人生に大きな影響を与えたアレンジャーも参加しているのが大きなポイント。この頃、サックス奏者のウェイン・ショーターの楽曲を演奏することが多いのもポイント。この曲もショーターによるもの。1967年録音。

10. Nefertiti
「Nefertiti(ネフェルティティ)」はいよいよ4部作の完結編。このアルバムに収録されている<Riot>と言うハービー・ハンコック作による曲は、後にハービー・ハンコック自身が自分のアルバム「スピーク・ライク・ア・チャイルド」と言うヒット・アルバムで録音しています。そうやって聴く範囲を広げていくのもジャズの面白いところ。1967年録音。

11. Water Babies
このこのタイトル・トラックを収録したアルバム「Water Babies」は、1967-68年録音ながら、未発表だった音源を集めて1976年にリリースされたアルバム。演奏的にも非常にクオリティが高いし、当時のマイルス・バンドの音楽的な変遷を辿るのにも面白いアルバム。

12. Ah-Leu-Cha
ここからは、スタジオから外に出たライヴ録音盤を。これはニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演した1958年の録音。「Kind Of Blue」と同じメンバーによる演奏ですからマイルス・ファンなら聴き逃せないですね。

13. If I Were A Bell
これまた1958年に当時のCBS主催のパーティーにおける、「Kind Of Blue」のメンバーによるライヴ録音盤。冒頭、マイルスがマイクから離れてしまって音が遠くになってしまうのがいかにも生っぽいです(笑)。

14. No Blues
サンフランシスコにあるブラックホークというライヴハウスでのライヴ録音盤。実は当時マイルスとしてはこれが初のライヴ録音盤。ビル・エヴァンスやコルトレーンが抜けて、新たなメンバーを模索していた頃の演奏ですが、ピアノのウィントン・ケリー、サックスのハンク・モブレイ、いずれも人気プレイヤーで、非常にグルーヴィーな演奏を聴かせてくれます。1961年録音。

15. Autumn Leaves
マイルスの<Autumn Leaves(枯葉)>といえば、ブルーノート・レーベルに残したキャノンボール・アダレイ名義のアルバムが超名盤として残っていますが、この「In Europe」と言うヨーロッパ・ツアーのライヴを録音したアルバムの枯葉も名盤です。特にマイルスの演奏が、それまでリリシズムを追求し、極端に音数が少なかったのが、フリー・ブローイングと言って自由に吹きまくる奏法に変わってきた様子が伺えます。1963年録音。

16. My Funny Valentine
恐らく世の中に星の数ほどある<マイ・ファニー・ヴァレンタイン>の録音のうち、このマイルスのライヴ録音における名演は5本の指に入るでしょう。この後に続く「'Four' & More」と言うアルバムとは同じライヴを2枚のアルバムに分けたもの。1964年録音。

17. Walkin'
「My Funny Valentine」と対をなすアルバム「'Four' & More」。「My Funny Valentine」が『静』なら、こちらは『動』と称される、非常にエモーショナルな演奏が繰り広げられる作品。1964年録音。

18. If I Were A Bell
「Miles In Tokyo」はその名の通りマイルス・デイビスの1964年初来日公演を収めたアルバム。「Seven Steps To Heaven」でサックスを吹いていたジョージ・コールマンが抜けたあと、マイルス・バンドにサム・リヴァースが入った演奏が聴けるはこのアルバムのみ。実はここでは語れないような逸話もこのアルバムには..... (^_^;)

19. Milestones
「Miles In Berlin」は、この後のアルバム「E.S.P.」に続く、第二次クインテットとしての初録音盤。「Miles In Tokyo」同様、当時はドイツ国内のみで販売されていたもの。1964年録音。

20. Stella By Starlight
1965年12月22〜23日、シカゴにあるプラグド・ニッケルと言うライヴ・ハウスで録音されたもの。一部は2枚組のLPで発売されていたが、1995年に完全な形で全ての録音がコンプリートBOXでリリースされた。

21. Miles Ahead
さて、ここからはギル・エヴァンスとのコラボによるオーケストラもの。マイルスが米COLUMBIAレーベルに移籍して最もやりたかったのは、こういったオーケストラとの録音だったと言われる。オーケストラとの録音は今も昔も十分な予算がないとできないですからねぇ(苦笑)。1957年録音。

22. Summertime
マイルスとギルのコラボ第2弾は、ガーシュウィンの名作オペラ「ポーギーとベス」を題材にしたもの。当時のマイルスの言葉をご紹介。「ギルが<愛するポーギー>のアレンジを書いてきた時、俺にはスケールしか書いてこなかった。お陰でずっと自由になれるし、いろんなものを聴くスペースがある」−マイルス・デイビス。こう言う言葉を知って聴くとまた面白いですよね。1958年録音。

23. Concierto de Aranjuez (Adagio)
スペインをモチーフにマイルスとギルが作り上げた音世界の傑作。このロドリーゴの名曲<アランフェス協奏曲>の名演はオリジナルの演奏にも勝ると言われたほど。当時のグラミー賞も受賞している。1959-60年録音。

24. Corcovado
収録されているアルバム「Quiet Nights」はマイルスとギルによるボサノヴァ作品集。タイトル通り、静かな夜に聴くマイルスとギルのサウンドは絶品。1962−63年録音。

25. So What
最後はマイルスとギルのコラボによる唯一のライヴ録音盤「At Carnegie Hall」。時期的にはブラックホークにおけるライヴ録音の約一ヶ月後、マイルス・バンドとギル・エヴァンス率いるオーケストラによるもの。緊張感溢れるギル・エヴァンス率いるオーケストレーションとマイルスのソロ・プレイが聴きもの。1961年録音。