T5Jazz Records: Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第18回はマイルス・デイビス特集パート2!

2014年3月14日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第18回はマイルス・デイビス特集パート2!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続き、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集のパート2、アコースティックな時代を後に、ロックやR&Bなど新しい音楽から様々な要素を取り入れて新しい時代を切り開いて現代に至るまでの音楽史です!

現在InterFMにて執行役員にもなりつつ、現場の番組も担当する多忙なキャスター、ピーター・バラカン氏にして『ぼくの音楽人生を一番大きく変えたレコードの一つ』がマイルス・デイビスの1969年作品「イン・ア・サイレント・ウェイ」だそうです。

また、私もショーン・コネリー主演の映画「小説家を見つけたら」の中で使われるマイルス・デイビスの音楽を聴いてから、【エレクトリック・マイルス】と言われるこの時代のマイルスの音楽を見る目が大きく変わりました。

是非皆さんも「ジャズ」という目で見るより、「マイルス・デイビスの音楽」としてフラットな耳で聴いてみてください。

新しい音楽との出会いを!



1. Tout de Suite
アルバム「キリマンジャロの娘」より、1968年録音。今も現役で活躍するチック・コリアやデイヴ・ホランドをメンバーとして迎え、いよいよ本格的に電気楽器を取り入れていったマイルス・ミュージックの礎ともなる作品。アルバム5曲目のタイトルともなり、ジャケットにも登場するミス・メイブリーは、マイルスにジミ・ヘンドリックを紹介し、マイルスにジミの影響を与えるきっかけを作った女性であり、後にマイルスの妻となる。

2. Shhh/Peaceful
アルバム「イン・ア・サイレント・ウェイ」より、1969年録音。冒頭に書いた通り、ピーター・バラカン氏が「これを聴けば人生が変わる」と大絶賛のアルバム。70年代ジャズ・シーンはここから始まったと言っても過言ではない。ウェザー・リポート、リターン・トゥ・フォーエヴァー、マハヴィシュヌ・オーケストラ、そしてマイルスの世紀の傑作「ビッチェズ・ブリュー」はここから始まる。

3. Miles Runs The Voodoo Down
アルバム「ビッチェズ・ブリュー」より、1969年録音。前作から半年後、リリース当時は70年台の大問題作と言われたが、その前後のマイルス・ミュージックの変遷を見れば、自然な流れの中に生まれた世紀の傑作であり、リズムやビートを重視した当時のマイルスの音楽性を示した大名盤。

4. Recollections
アルバム「ビッグ・ファン」より、1970年録音。アルバム・リリースの1974年は未発表作品集としてリリースされたものに、4曲、タイムにして40分以上ものボーナス・トラックを加えて再発された中に含まれていた曲。映画「小説家を見つけたら」のサウンドトラックにも収録され、映画の中で非常に効果的に使われていて、こういったドラマチックな映像にとても合う作品なんだと改めて見直しました。


5. Right Off
アルバム「ジャック・ジョンソン」より、1970年録音。黒人初のヘビー級チャンピオンとなったボクサー、ジャック・ジョンソンの生涯を描いた映画のサウンド・トラックとなったアルバム。マイルス・デイビスがこう語っている。「このアルバムの音楽はそれ自体が語っている!ただベースとギターを聴いてくれ、こいつらが凄い。それにプロデューサーのテオ・マセロ、彼がまたやってくれたぜ」。そしてYouTubeにドキュメンタリー映画がありました。冒頭からマイルス・サウンドが炸裂します!


6. Directions
アルバム「マイルス・アット・フィルモア」より、1970年NYフィルモア・イーストに於けるライヴ録音。今も孤高のピアニストとして活躍するキース・ジャレットがこの頃からオルガン、またはエレクトリック・ピアノとしてマイルス・バンドに参加。これによってグループ全体がよりアグレッシヴなグルーヴを生み出すことになる。

7. Sivad
アルバム「ライヴ・イヴル」より、1970年ワシントンDCにおけるライヴ録音とスタジオ録音から編集したもの。当時はテオ・マセロによる編集作業が大きくマイルスの作品に影響していた。「過去共演した中で最もすごかった奴はキースだ」と語るマイルスの言葉通り、ここでのキース・ジャレットの演奏は本当に凄まじい。本当は電気楽器は弾きたくないと言っていたのを強引に誘ったそうですけど、今のキースからは全く想像もつきませんね (^_^;) ちなみに、Sivadと言う曲名はDavisを逆さにしたもの。

8. Black Satin
アルバム「オン・ザ・コーナー」より、1972年録音。当時スライ&ザ・ファミリー・ストーンをよく聴いていたマイルスが、更に深くリズムを探求して作り上げたアルバム。現代のクラブ・シーンにも大きく影響を与えた作品。

9. Prelude (Part. 1)
10. Zimbabwe
アルバム「アガルタ」「パンゲア」より、1975年2月1日マイルス・デイビス来日時の大阪公演のライヴ録音。昼の部を録音したのが「アガルタ」、夜の部を録音したのが「パンゲア」です。オリジナル・アナログ盤には「可能な限り大音量で聴いてください」とクレジットされていた通り、大きな音で聴けば聴くほどそのサウンド全体が持つ迫力を体感できる作品。

11. Guinnevere
アルバム「サークル・イン・ザ・ラウンド」より、1970年1月27日録音。マイルスが長い沈黙を守り、ファンの前から姿を消した1979年に発表された未発表オムニバス・アルバムに収録された。録音時期としては「ビッチェズ・ブリュー」と同時期であり、のちに「The Complete Bitches Brew Sessions」としてボックス・セットでも発売された。

12. Aida
アルバム「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」より、1981年1月録音。マイルスが6年間と言う長い沈黙を破り発表したアルバム。バンドのメンバーも当時28歳のマイク・スターン(g)や22歳!のマーカス・ミラー(b)、23歳のビル・エヴァンス(sax)らをフィーチャーし、大幅に世代交代したことでサウンド的にも大きく変化している。

13. Jean Pierre
アルバム「ウィ・ウォント・マイルス」より、1981年ライヴ録音。ボストン〜ニューヨーク〜東京と6年ぶりの復活と共に来日まで果たしたマイルスのステージを収録したアルバム。この曲は1981年10月4日、新宿西口広場に於ける公演のもの。

14. Human Nature
アルバム「ユア・アンダー・アレスト」より、1984年録音。当時、マイルスが最も興味を持っていたアーティストがマイケル・ジャクソンとプリンスらしい。そのマイケル・ジャクソンの大ヒット・ナンバー<ヒューマン・ネイチャー>を取り上げ、しっかりマイルス・ナンバーにしてしまう、マイルスの底知れぬポップな才能をあらゆるジャンルの音楽ファンに示したアルバム。このアルバムでベースを弾いているのがダリル・ジョーンズ、先日の来日公演もまだ記憶に新しいローリング・ストーンズをサポートしていたのが彼。この時まだダリル・ジョーンズは23歳です。こういう若い才能を発掘して、次々と夜に送り出していったのもマイルスの功績の一つ。

15. White
アルバム「オーラ」より、1985年録音。マイルス自身が「この作品はマスターピース」と語る、米COLUMBIAレーベル(ソニーミュージック)最後のアルバム。北欧のミュージシャンを迎えて作った、ギル・エヴァンスとの作品を彷彿とさせるオーケストラ作品。

16. TUTU
アルバム「TUTU」より、1986年録音。この辺りから、少しプログラミングもサウンドの要素に入ってきた。

17. Lost In Madrid Part 1
アルバム「シエスタ」より、1987年録音。エレン・バーキン主演、ジョディ・フォスター、グレース・ジョンズらが出演した映画「シエスタ」のサウンドトラック。

18. Mr. Pastorius
アルバム「アマンドラ」より、1989年録音。曲名からも分かる通り、1987年に35歳という若さでこの世を去った天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスに捧げたもの。

19. Mystery
アルバム「ドゥー・バップ」より、1991年録音。イージー・モ・ビーをプロデューサーに迎え、Hip-Hopよりなサウンドとなり、サンプリングなども多用したアルバム。1993年のグラミー賞「Best R&B Instrumental Performance」を受賞している。かなり批判も受けたが、マイルスは時代を感じ取り、先を行くアーティストであるがゆえ、この方向性は極めて自然な流れの中にあったのだと思う。

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