T5Jazz Records: Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第17回はマイルス・デイビス特集!

2014年3月1日土曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第17回はマイルス・デイビス特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZはいつやろうかと思っていましたが、恐らく待っているファンの方も間違いなく数多くいらっしゃるであろう、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集です!

ジャズを聴いてみたいけど、どこから聴いていいかわからない。そんな方には、まずオススメなのがマイルス・デイビスです。ロック界のビートルズ的な存在でしょう。試聴だけでもOK!是非お聴きください!

今回はまずオーソドックスなアコースティック・スタイルのマイルス・デイビスです。新しい音楽との出会いを!



1. So What
ジャズの帝王マイルス・デイビスの数あるアルバムでどこから聴いたらいいか?特にこれ!と言うのがなかったら間違いなくこの<So What>、日本語で言うと『だから何だ?』という曲で始まる「Kind Of Blue」でしょう。僕がソニーミュージックでマイルスの担当をしていた当時、全世界で年間100万枚売れていました。でも1959年のアルバムが21世紀に入ってから、40年以上経過して年間100万枚売れるって驚異的ですよね?ポップ、ロック含めた全てのカテゴリーの中でもソニーミュージックのカタログでNo.2の売上でした。ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンと役者も揃っています。1959年録音。

2. ’Round Midnight
マイルス・デイビスが米COLUMBIAレーベルに移籍したメジャー・レーベル第一弾。物憂げなミュート・トランペットで始まるこの曲もあまりに有名。ジャケも文句なしにカッコいい、全てを兼ね備えたアルバム。1955-56年録音。

3. Milestones
これも名盤「Milestones」のタイトル・トラック。アナログ盤で言うとB面の1曲目となり、A面を聴き終わったあとに、後半戦の幕開けとなる感じ。デジタルだとちょっとそういう感じがリアリティに欠けるところが難点ですが、どこからでも好きなように手軽に聴けるのはいいところですね。1958年録音。

4. Some Day My Prince Will Come
マイルス・デイビスとジョン・コルトレーンの共演最後のアルバム。コルトレーンは既に『シーツ・オブ・サウンド』と言われる、要は音をシーツのように敷き詰めるような演奏方法、を確立しつつあり、その奏法によるソロは圧巻です。またジャケットの美しい女性は当時の妻だったフランシス・デイビス。フランシス・デイビスとマイルスの逸話は「ザ・マイルス・デイビス・ストーリー」と言うDVDでフランシス本人が語っていて非常に面白いです。マイルスに興味あったら是非ご覧ください。1961年録音。

5. On Green Dolphin Street
元々は「1958 Miles」と言う日本企画盤で、「Kind Of Blue」と同じメンバーによるスタジオ録音を集めた人気盤。演奏曲目もスタンダードが中心でとても聴きやすいアルバムとなっています。1955-58年録音。

6. Seven Steps To Heaven
このアルバムは当時のマイルス・バンドのメンバー変遷期に録音されたため、メンバーの異なる2つのグループによる演奏が収録されています。モダン・ジャズ的には非常にスリリングで緊張感のある素晴らしい演奏が繰り広げられています。タイトル・トラックであるこの曲はピアノのヴィクター・フェルドマンとマイルスによる曲ですが、後にカサンドラ・ウィルソンが歌詞を付けて「Traveling Miles」と言う自身のアルバムでカバーしています。1963年録音。

7. Eighty-One
「E.S.P.」と言う、いわゆる超能力の一種であるExtrasensory Perceptionをタイトルに関したアルバムの収録曲。1960年代マイルス・バンド、第二次クインテットとも言われる、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと言う今も活躍するジャズ・ジャイアンツによる素晴らしい4部作の第一弾。収録時間が48分というのは当時異例の長さだったらしい。1965年録音。

8. Freedom Jazz Dance
「Miles Smiles」は「E.S.P.」に続く4部作の第二弾。この曲はエディ・ハリスの名曲で、マイルスが取り上げてから有名となり、非常に多くの人がカバーしています。1966年録音。

9. Prince Of Darkness
「Sorcerer(ソーサラー)」は4部作の第三弾。ギル・エヴァンスと言う、マイルスの音楽人生に大きな影響を与えたアレンジャーも参加しているのが大きなポイント。この頃、サックス奏者のウェイン・ショーターの楽曲を演奏することが多いのもポイント。この曲もショーターによるもの。1967年録音。

10. Nefertiti
「Nefertiti(ネフェルティティ)」はいよいよ4部作の完結編。このアルバムに収録されている<Riot>と言うハービー・ハンコック作による曲は、後にハービー・ハンコック自身が自分のアルバム「スピーク・ライク・ア・チャイルド」と言うヒット・アルバムで録音しています。そうやって聴く範囲を広げていくのもジャズの面白いところ。1967年録音。

11. Water Babies
このこのタイトル・トラックを収録したアルバム「Water Babies」は、1967-68年録音ながら、未発表だった音源を集めて1976年にリリースされたアルバム。演奏的にも非常にクオリティが高いし、当時のマイルス・バンドの音楽的な変遷を辿るのにも面白いアルバム。

12. Ah-Leu-Cha
ここからは、スタジオから外に出たライヴ録音盤を。これはニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演した1958年の録音。「Kind Of Blue」と同じメンバーによる演奏ですからマイルス・ファンなら聴き逃せないですね。

13. If I Were A Bell
これまた1958年に当時のCBS主催のパーティーにおける、「Kind Of Blue」のメンバーによるライヴ録音盤。冒頭、マイルスがマイクから離れてしまって音が遠くになってしまうのがいかにも生っぽいです(笑)。

14. No Blues
サンフランシスコにあるブラックホークというライヴハウスでのライヴ録音盤。実は当時マイルスとしてはこれが初のライヴ録音盤。ビル・エヴァンスやコルトレーンが抜けて、新たなメンバーを模索していた頃の演奏ですが、ピアノのウィントン・ケリー、サックスのハンク・モブレイ、いずれも人気プレイヤーで、非常にグルーヴィーな演奏を聴かせてくれます。1961年録音。

15. Autumn Leaves
マイルスの<Autumn Leaves(枯葉)>といえば、ブルーノート・レーベルに残したキャノンボール・アダレイ名義のアルバムが超名盤として残っていますが、この「In Europe」と言うヨーロッパ・ツアーのライヴを録音したアルバムの枯葉も名盤です。特にマイルスの演奏が、それまでリリシズムを追求し、極端に音数が少なかったのが、フリー・ブローイングと言って自由に吹きまくる奏法に変わってきた様子が伺えます。1963年録音。

16. My Funny Valentine
恐らく世の中に星の数ほどある<マイ・ファニー・ヴァレンタイン>の録音のうち、このマイルスのライヴ録音における名演は5本の指に入るでしょう。この後に続く「'Four' & More」と言うアルバムとは同じライヴを2枚のアルバムに分けたもの。1964年録音。

17. Walkin'
「My Funny Valentine」と対をなすアルバム「'Four' & More」。「My Funny Valentine」が『静』なら、こちらは『動』と称される、非常にエモーショナルな演奏が繰り広げられる作品。1964年録音。

18. If I Were A Bell
「Miles In Tokyo」はその名の通りマイルス・デイビスの1964年初来日公演を収めたアルバム。「Seven Steps To Heaven」でサックスを吹いていたジョージ・コールマンが抜けたあと、マイルス・バンドにサム・リヴァースが入った演奏が聴けるはこのアルバムのみ。実はここでは語れないような逸話もこのアルバムには..... (^_^;)

19. Milestones
「Miles In Berlin」は、この後のアルバム「E.S.P.」に続く、第二次クインテットとしての初録音盤。「Miles In Tokyo」同様、当時はドイツ国内のみで販売されていたもの。1964年録音。

20. Stella By Starlight
1965年12月22〜23日、シカゴにあるプラグド・ニッケルと言うライヴ・ハウスで録音されたもの。一部は2枚組のLPで発売されていたが、1995年に完全な形で全ての録音がコンプリートBOXでリリースされた。

21. Miles Ahead
さて、ここからはギル・エヴァンスとのコラボによるオーケストラもの。マイルスが米COLUMBIAレーベルに移籍して最もやりたかったのは、こういったオーケストラとの録音だったと言われる。オーケストラとの録音は今も昔も十分な予算がないとできないですからねぇ(苦笑)。1957年録音。

22. Summertime
マイルスとギルのコラボ第2弾は、ガーシュウィンの名作オペラ「ポーギーとベス」を題材にしたもの。当時のマイルスの言葉をご紹介。「ギルが<愛するポーギー>のアレンジを書いてきた時、俺にはスケールしか書いてこなかった。お陰でずっと自由になれるし、いろんなものを聴くスペースがある」−マイルス・デイビス。こう言う言葉を知って聴くとまた面白いですよね。1958年録音。

23. Concierto de Aranjuez (Adagio)
スペインをモチーフにマイルスとギルが作り上げた音世界の傑作。このロドリーゴの名曲<アランフェス協奏曲>の名演はオリジナルの演奏にも勝ると言われたほど。当時のグラミー賞も受賞している。1959-60年録音。

24. Corcovado
収録されているアルバム「Quiet Nights」はマイルスとギルによるボサノヴァ作品集。タイトル通り、静かな夜に聴くマイルスとギルのサウンドは絶品。1962−63年録音。

25. So What
最後はマイルスとギルのコラボによる唯一のライヴ録音盤「At Carnegie Hall」。時期的にはブラックホークにおけるライヴ録音の約一ヶ月後、マイルス・バンドとギル・エヴァンス率いるオーケストラによるもの。緊張感溢れるギル・エヴァンス率いるオーケストレーションとマイルスのソロ・プレイが聴きもの。1961年録音。

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