2013年4月1日月曜日

フィル・ラモーン氏が79歳で死去

ここ最近、音楽業界の重鎮、アーティストが亡くなるニュースが数多く聞かれますが、3月末にもエンジニア、プロデューサーとして著名なフィル・ラモーン(Phil Ramone)氏が亡くなられました。御年79歳。


フランク・シナトラ、バーブラ・ストライサンド、ボブ・ディラン、レイ・チャールズ、ポール・サイモン、ビリー・ジョエルなど、歴代の素晴らしいアーティストの作品に関わって来ました。最近でもトニー・ベネットの「Duets II」でグラミー賞を受賞するなど、その活躍は衰えることを知りませんでした。

僕の中ではやはりビリー・ジョエルの初期のアルバム「The Stranger」のバックカバーに(このリンク先Amazonページにはバックカバーの写真もあります!)、ヤンキースのユニフォームを着て後ろに立っているオジさんのイメージ(笑)で、アルバムを買った当時はビリー・ジョエルのバンド・メンバーかと思っていました。

中でも、<素顔のままで>(原題:Just The Way You Are)は本当に名曲だと思います。ある冬のこと、NYに出張に行った時、空いた時間にSOHOを一人で歩いていたらこの曲が流れてきて、空気感というか、そのシチュエーションが異なるだけで、こんなに音楽の聴こえ方って違うんだ!と感動した記憶は未だに忘れられません。やっぱりこの頃のビリー・ジョエルの音はニューヨーク、そしてフィル・ラモーンのサウンドなんですよね。

改めていろいろフィル・ラモーン氏について調べていたら、2007年に出版された「Making Records: The Scenes Behind the Music」と言う彼の著書が出て来ました。日本語訳された本は無かったので、英語で書かれたオリジナルしか無いのですが、Kindle版でも出ています。フランク・シナトラとのセッションの立ち会いに始まり、様々な逸話が書かれているようで、早速僕も買ってしまいました。ご興味あれば皆さんも是非。

RIP

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